2021年11月17日
Streifendienstと鉄道を守る人々

1939年の開戦以降、急速に拡大する戦域に比例するように、ドイツ軍全軍では士気の低下やモラルの乱れによる風紀紊乱が多発し、指導部を悩ませていました。
占領地の治安のために秩序警察はもとより、保安警察、ゲシュタポ、SD、特別行動部隊(EG)、補助警察(シューマ)などなど多種多様な治安維持組織を動員したナチス・ドイツですが、このように「外」に向けられた治安組織には先行研究が多くありますが、「内」に向いている治安組織は野戦憲兵やゲシュタポに主眼が置かれ、より末端の組織はあまり知られてはいません。
てか僕もそんなに知りません
今回ご紹介するのは、どちらかというと「内」、つまり友軍に対しての風紀維持や保安を司った部門です。
参考記事
https://erenow.net/ww/kettenhund-german-military-police-second-world-war/8.php
http://www.feldgendarmerie.net/TR.htm 続きを読む
2021年01月04日
国家保安本部とアインザッツグルッペンをめぐるあれこれ
こんにちは、あけましておめでとうございます。
ノイでございます。
仕入れたばかりの治安系知識を文章にまとめておきたくなったので記事にした次第ですv
前回だったかいつだったか忘れましたが「ドイツ警察」という記事を書きまして、今の我々日本人でいうところの「お巡りさん」のお仕事を紹介しました。
翻って今回取り上げる「国家保安本部」とは、今の日本で言うところの「相棒」とか、「モズ」とか、「科捜研の女」とか、あの辺の組織+公安警察にあたる組織となります。

かつてドイツがまだ連邦国家だった頃から続くドイツ警察の系譜と、
新興ながら飛躍的な成長を遂げたSSもといナチ党との融合が図られたこの「国家保安本部」は、
ナチスドイツという国そのものの運命を左右する権力闘争の中心となりました。
そんな「背広組」のお巡りさんたちのお仕事を見ていきましょう。 続きを読む
ノイでございます。
仕入れたばかりの治安系知識を文章にまとめておきたくなったので記事にした次第ですv
前回だったかいつだったか忘れましたが「ドイツ警察」という記事を書きまして、今の我々日本人でいうところの「お巡りさん」のお仕事を紹介しました。
翻って今回取り上げる「国家保安本部」とは、今の日本で言うところの「相棒」とか、「モズ」とか、「科捜研の女」とか、あの辺の組織+公安警察にあたる組織となります。

かつてドイツがまだ連邦国家だった頃から続くドイツ警察の系譜と、
新興ながら飛躍的な成長を遂げたSSもといナチ党との融合が図られたこの「国家保安本部」は、
ナチスドイツという国そのものの運命を左右する権力闘争の中心となりました。
そんな「背広組」のお巡りさんたちのお仕事を見ていきましょう。 続きを読む
2020年05月15日
ハウトゥードイツ国鉄
最近国鉄の話しかしてないので、ドイツ軍マニアの中でもイっちゃってる人間だと思われてるんじゃないかと心配です。
ところでミリオタの皆さんには鉄道好きが多い印象があります。やっぱり兵器も鉄道も工業機械ですし、子供心を忘れない面々にとってはグッとくるポイントが共通しているのかもしれません。
かく言う自分も、小さい頃から鉄道という乗り物は特に好きなものでした。4歳か5歳の頃、親にせがんで踏切を眺めていた事を今でも覚えています。
20歳ぐらいの時から足掛け6年ほどドイツ軍の軍装をああでもないこうでもないと研究してきて、いよいよ最近は軍への興味も薄れてきました。
パラミリや政府機関の意味不明な階級章や制服にときめくなかで、ドイツ軍という摩訶不思議な存在に魅せられた頃から夢だった「鉄道警察」なるものも一応形にすることができました。

さて、「ドイツ国鉄」と言われて、その存在を知っている人は日本に数多いドイツ軍マニアの中でもかなり限られている事でしょう。
第二次世界大戦下のドイツ国鉄は、戦争経済を回すためひたすら縁の下で働き、地道な仕事をやり続け、最後は空襲と本土決戦で組織そのものが破滅的な最期を迎えました。
また特別移送列車に代表される、ショアへの加担という闇の歴史を抱えていて、現在でもドイツ国鉄ならびにその支配下にあったヨーロッパの鉄道各社が、ホロコーストの被害者に補償を行う事もあります。
ドイツ国鉄は成立時から波乱の一生を送りました。
発足から滅亡までわずかに十数年。時の為政者や世界情勢によってその存在意義や目的は二転三転し、
悲願であったドイツの鉄道統一、ドイツ鉄道黄金期、ナチの台頭、ホロコースト、敗戦に至るまでの道のりは、あまりに早く、儚く、幻のような時間だったことでしょう。
今回はそんなドイツ国鉄の視点から見る、ワイマール共和国そしてナチスドイツという国家の興亡を含めたドイツの鉄道史についてのお話です。
続きを読む
ところでミリオタの皆さんには鉄道好きが多い印象があります。やっぱり兵器も鉄道も工業機械ですし、子供心を忘れない面々にとってはグッとくるポイントが共通しているのかもしれません。
かく言う自分も、小さい頃から鉄道という乗り物は特に好きなものでした。4歳か5歳の頃、親にせがんで踏切を眺めていた事を今でも覚えています。
20歳ぐらいの時から足掛け6年ほどドイツ軍の軍装をああでもないこうでもないと研究してきて、いよいよ最近は軍への興味も薄れてきました。
パラミリや政府機関の意味不明な階級章や制服にときめくなかで、ドイツ軍という摩訶不思議な存在に魅せられた頃から夢だった「鉄道警察」なるものも一応形にすることができました。

さて、「ドイツ国鉄」と言われて、その存在を知っている人は日本に数多いドイツ軍マニアの中でもかなり限られている事でしょう。
第二次世界大戦下のドイツ国鉄は、戦争経済を回すためひたすら縁の下で働き、地道な仕事をやり続け、最後は空襲と本土決戦で組織そのものが破滅的な最期を迎えました。
また特別移送列車に代表される、ショアへの加担という闇の歴史を抱えていて、現在でもドイツ国鉄ならびにその支配下にあったヨーロッパの鉄道各社が、ホロコーストの被害者に補償を行う事もあります。
ドイツ国鉄は成立時から波乱の一生を送りました。
発足から滅亡までわずかに十数年。時の為政者や世界情勢によってその存在意義や目的は二転三転し、
悲願であったドイツの鉄道統一、ドイツ鉄道黄金期、ナチの台頭、ホロコースト、敗戦に至るまでの道のりは、あまりに早く、儚く、幻のような時間だったことでしょう。
今回はそんなドイツ国鉄の視点から見る、ワイマール共和国そしてナチスドイツという国家の興亡を含めたドイツの鉄道史についてのお話です。
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2020年03月11日
ドイツ国鉄~着装編~

ドイツ国有鉄道(Reichsbahn)は1937年に国家直営となったドイツの国営鉄道会社です。
それまでのドイツ統一鉄道(Reichs eisenbahn)は、組織の存在意義をヴェルサイユ条約の賠償金を回収するという部分に大きく置いていましたが、
33年のヒトラー政権誕生以降に相次いだヴェルサイユ条約の破棄で、ドイツ国鉄は純粋な事業体として営業ができるようになりました。
1918年の敗戦以来、数々の困難と紆余曲折、わずかな栄光の時間、そしてショアーを経て滅亡した、たった27年の歴史のライヒスバーン。
その歴史編はまた後日として、本日はWW2時に着用されていたドイツ国鉄の制服をご紹介します。
日本でもこれらのアイテムを集めることは、根気は要りますが不可能ではありません。
熱心に布教している哀れなマニアの拙文ですが(笑)ひとつお付き合いくださいませ。
続きを読む
2020年02月12日
ドイツ国鉄と鉄道警察~着装編~
ドイツ国鉄と鉄道警察の制服を着ようという酔狂とキの字の間くらいの人を増やしていきたいと日夜布教に励んでいる私ですが、
正直やろうぜといったところで何から手を付けたらいいのかなど分かりようもありません。
実際私もいろいろな方に助けて頂いたからいまこうしてやっておれるわけで、独力でやり抜くのはまず無理でした。
今回はドイツ鉄道警察の着装を、可能な限り2020年現在における入手ルートも含めた形で、
ご紹介できたらと思います。
増えろ!!!BSP!!!

↑こんなんできるよ 続きを読む
正直やろうぜといったところで何から手を付けたらいいのかなど分かりようもありません。
実際私もいろいろな方に助けて頂いたからいまこうしてやっておれるわけで、独力でやり抜くのはまず無理でした。
今回はドイツ鉄道警察の着装を、可能な限り2020年現在における入手ルートも含めた形で、
ご紹介できたらと思います。
増えろ!!!BSP!!!
↑こんなんできるよ 続きを読む
2018年10月30日
ドイツ軍リプロダクトのススメ~ヘッドギア編~

いまさら言うまでもないことなんですが、第二次世界大戦後、ドイツ軍という存在は常に「シュタールヘルム」と呼ばれる独特な形状の鉄兜とセットでイメージ付けがなされてきました。
まあ実際当時としてはインパクトのあるヘルメットだったことは間違いありません。日本でも軍隊のヘルメットと聞いたら大体の人は皿型かこのシュタールヘルムを書くと思います。
さて、本日はこのシュタールヘルムのお話...ではなく、シュタールヘルムを被らない時のヘッドギアについてのお話です。
当然ですがシュタールヘルムは戦闘時に被るもので、普段からあんな重いものを被りっぱなしということはありません。
日本に戦闘帽、アメリカにギャリソンキャップやニットキャップがあったように、ドイツ軍にも多くの略帽が存在しました。
ただそこはドイツ、「こだわり」の深い略帽が多いことで知られており、ヘッドギアだけで専門書が出る始末です(笑)
喜ばしいことにこれらの略帽の複製品は、ちょっと諭吉を積めば国内でほとんどが入手できます。
帽子や被服にオシャレを見出すことに関しては世界一と言っていいほど寛容だったドイツ軍の気分を味わうためにも、これらのヘッドギアに少し興味を持っていただけたらと思います。 続きを読む
2018年04月19日
ワンポイントアドバイス~ドイツ軍装のステップアップ~

「俺もついにドイツ軍の服買っちゃったぞ~!!」
3年か4年くらい前、この趣味を始めた頃を思い出しますね。
サバゲ用か、軍装趣味か、はたまたコスプレか。
いずれにせよドイツ軍の軍服ほど、多くの人を魅了しているユニフォームはありません。
ナチスの影と隣り合わせでありながら、それでも「カッコイイ」と思える魅力があるからなのでしょう。
今日のお話はそんな方に、これからできるワンポイントアドバイスのお話です。
モノによってはお金もかかりません。せっかくならカッコよく着たい、もっと「らしく」見せたい、という方の手助けになればと思います。 続きを読む
2018年04月10日
2018年04月10日
ドイツ軍リプロダクトのススメ~HBT野戦服編~
※当記事は随時情報を更新する可能性があります。
久々の記事です。
本項では現状ドイツ軍にまつわるアイテムのリプロダクト(レプリカ、複製)についてお話ししたいと思います。
これからドイツ軍装を始める方、始めたはいいけれど何をどこで買えばいいのか分からない方へ、身内にドイツ軍装マニアが全くいないところから始まった自分の経験をもとに、ひっかかりがちな問題について取り上げたいと思います。 続きを読む
久々の記事です。
本項では現状ドイツ軍にまつわるアイテムのリプロダクト(レプリカ、複製)についてお話ししたいと思います。
これからドイツ軍装を始める方、始めたはいいけれど何をどこで買えばいいのか分からない方へ、身内にドイツ軍装マニアが全くいないところから始まった自分の経験をもとに、ひっかかりがちな問題について取り上げたいと思います。 続きを読む
2017年12月28日
武装親衛隊と外国人義勇部隊
まともに武装親衛隊の記事も作ってないのになんで外人部隊の話をするのでしょうか?(笑)
まあそれは私の中でナウでホットなテーマの一つだからなんですが、ドイツ軍の中にあった「ドイツ人ではないドイツ軍」の存在は、
戦争をオセロかなんかだと思っている日本人に多面的な戦争の見方をする一つの教材になるような気がしてるようなそうでないような、、、

続きを読む
まあそれは私の中でナウでホットなテーマの一つだからなんですが、ドイツ軍の中にあった「ドイツ人ではないドイツ軍」の存在は、
戦争をオセロかなんかだと思っている日本人に多面的な戦争の見方をする一つの教材になるような気がしてるようなそうでないような、、、

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